樹脂・金属の精密微細加工品の試作開発において技術と知識によって開発期間短縮とコストダウンを実現する技術情報サイト

医療機器 開発・製造展MEDIX
  • 最新 微細加工コストダウン事例
  • 微細加工技術ニュース
  • 微細加工とは
  • 精密加工と微細加工の違い
  • 微細加工のポイント
  • 微細加工のニーズ
  • 研究開発者が知っておくべき微細加工のポイント
  • 精密微細加工 技術相談室
  • 微細加工 Q&A
  • 微細加工用語集
  • 微細加工技術の最新情報
  • お問合せ

研究開発者向け微細加工テストセンター 微細加工でお困りの案件がございましたらお気軽にご相談ください! お問合せはコチラ

GOTOSEIKEN

トップページ > Ⅴ. 高精度微細加工における工数削減と品質向上のポイント > ⑥精密微細加工における品質向上設計のポイント

Ⅴ. 高精度微細加工における工数削減と品質向上のポイント

⑥精密微細加工における品質向上設計のポイント

Before

微細加工部品の同軸度ズレ

ボス形状と加工穴の同軸度を高い精度で出すには工程時間がかかる

部品加工の際には切削や研削など、複数の加工工程を製品を取り回して加工することになります。特に精密微細加工において、工程間のズレは大きな問題になります。たとえば、上図のようにφ15のボスがありそこにφ6の穴が空いているとします。穴加工を第一工程 ボス加工を第二工程とした時の工程間のズレは、通常加工であれば気にしなくてもよい程度のものでも、加工穴とボスとの同軸度が要求されれば致命的な加工ミスになります。

After

微細加工部品の同軸度確保

同軸度を機能上問題のない範囲で指定することや製品の再クランプが必要のない、同時加工が可能な形状設計を行う。

ズレを無くすためにまず考えられることが同時加工を行ってしまうことです。特に高精度部については出来る限りクランプを変えない事が必要です。同一方向からの加工が可能な形状設計であれば、クランプが不要になり同時に加工を行うことができます。同一方向からの加工が出来ない場合はあらかじめ打ち合わせをして基準をつくり治具製作を行うことで対応します。また、同軸度の精度を機能上問題のない範囲まで指定することで工程時間を削減することができます。

微細加工では再クランプをしない

別工程に分けて加工を行うと、工程間で再クランプが発生するため、精度が安定しません。精度が必要な箇所はなるべく同じ工程で行うことが重要です。