微細成形品の仕上げ

試作の場合、

成形品、切削加工品を問わず、

効率が上げる部分は手仕上げで対応する場合が有ります。

特に成形品の場合は「ゲート」の処理が発生します。

「肉抜き」、「ザグリ」内に「ゲート」を配置出来ない場合、

「ナイフ」、「ニッパー」、「ルーター」での手仕上げを行い、

重要な形状部に隣接する場合には治具を製作して、

「マシニングセンター」での追加工も行います。

「バリ」等が「パーティングライン」や「スライド」部分に発生した場合、

試作型は短納期の為、細かい調整に時間を掛ける事が出来ません。

手のひらサイズの製品であれば了承を得て

穴、ボス、摺動部分などは手仕上げにする事も出来ますが、

微細部品では対応が難しい場合があります。

例えば、板厚0.5ミリの成形品にφ1.00貫通穴が有るとします。

この摺動穴にバリが発生した場合、

「デザインナイフ」等で大きく面を取ってしまうと形状が無くなってしまう為、

一度バリを治具で押し出し、C面を取るのではなくバリだけを除去します。

当然その後には公差の確認を行います。

微細部品では仕上げ方法にもひと工夫が必要です。

 

 

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