試作型におけるエジェクターピンについて

エジェクターピンとは射出成形で型が開いたときに

成形品を押し出すための金型部品です。

エジェクターピンが無ければ、

型が開いた後に成形品をコアから取リ出す事が出来ません。

エジェクターピンは成形品の形状に合わせ、

長さ、径、先端の形状など様々な種類を使います。

形状の単純な成形品に対しては1種類のピンだけで済む事もありますが、

形状が複雑なものになると数十種類近くのピン使う事もあります。

エジェクターピンが少ないと型組時の手間は少なくて済みますが、

成形品を押し出す強度が足りずに折れてしまったり、

薄い部分を貫通してしまったりと問題が発生します。

また、配置のバランスが悪いと成形品が変形してしまう為、

型設計時に適切な位置に、適量を配置する必要があります。

更に長さや型組時の調整でエジェクターピンが

コアから飛び出ているとキャビに当たってしまい、

型を破損してしまいます。他にもまだ注意点がありますが、

試作型でも型構造は同じなので、

エジェクターピンは高品質な成形品を製作するために欠かせない重要部品です。

 

 

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