試作部品における切削加工前の3Dデータ修正について

お客様からいただいた3Dデータを

加工用に修正する作業は加工精度や外観に大きく影響します。

穴径、ボス径、板厚等の公差が厳しい部品は、

粗どりの残し代が均等になる様にあらかじめデータ調整を行います。

切削加工に負荷がかからないため、

加工面の美観を損なわず、

高精度な寸法を確実に守る事が可能となります。

はめあい公差等の高精度部については、

基本的に弊社では切削工具の径を補正しながら、

徐々に必要精度に近づけて行き、

もっとも安定している条件で加工を行います。

曲面形状で勘合する公差部についても、

3Dデータの修正を行い調整しています。

複雑にフィレットが重なる形状で、

修正が困難な場合は、

形状の微修正等の問い合わせを行い対応しております。

加工Rについては部品の形状、大きさにより

使用できる工具径の確認が重要になります。

特に、形状が複雑な部品の隅部(加工Rが付く所)は

設計者様としっかり打ち合わせをさせて頂き、

他部品との勘合等、

問題が起こらないように調整を加えながら、

加工プログラムの作成を行っています。

 

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