試作金型におけるゲートの役割と特徴

射出成型はプラスチックを溶融状態にして、

そこに高い圧力をかけて金型へ流し込み、

金型内部でプラスチックを固化させてから、

金型を開いて製品として取り出すという手法を用いた生産技術です。

この射出成形は、金型の寸法精度が出ており、

なおかつ、金型構造が適切であればたとえ複雑な形状の製品であっても、

短時間で製品を得ることが可能です。

また、経験豊富な熟練者ではなくても、

安定した品質の製品を連続して生産することができます。

しかし、このように優れた生産性を発揮するためには、

金型構造の作り込みが重要となります。

その中でも、特に弊社で着目している金型の機構は「ゲート」です。

「ゲート」は溶融したプラスチックを

金型の製品形状部に流し込むための「入口」の役割を果たします。

「ゲート」には、

サイドゲート、ジャンプゲート、ピンゲート、

サブマリンゲート, バナナゲート等

の様々な種類がありますが、それぞれに長所、短所があるため、

製品の形状や用途に応じて、どの「ゲート」を採用するか、

配置場所、大きさ、形状、配置数について入念に検討を行います。

様々な視点から、試作金型の構造検討を行ない、

高精度、高品質の成形品をご提供させて頂いております。

 

 

 

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