Ⅳ. 微細加工における工数削減と品質向上のポイント

①微細部品におけるクランピングのポイント

Before

微細加工部品のクランプ方法

例)ワークサイズ t4×30×20に対し、品物がt3.1×15×15

上記のようなケースでは、材料のサイズに対して製作する部品サイズの余裕がほとんどありません。このような場合、図面上は材料取りが可能でも、材料のクランプが難しくなるため、機械へのワークセット、およびその後の加工が困難になってしまいます。

After

微細加工部品のワーク固定方法

ワークサイズの外形に合わせた簡易テーブル。2工程は治具を作成して加工。

簡易テーブルを作成し、両面テープでワークを固定することで、クランプの掴み代に余裕がないような材料サイズであってもしっかりと部品を固定することができ、ワークセット、加工が可能になります。それにより、材料代を抑えることが可能となりコストダウンを実現することができます。

微細加工時のクランプ方法

支給材や特殊材の場合、規格が決まっていることが多く、加工する部品サイズに対して材料の余裕がないケースが多くなっています。このような場合、クランプ方法を工夫することで掴み代がないような材料でも加工が可能となります。材料代も削減することができ、コストダウンを実現できます。