Ⅱ. 精密成形・金型における工数削減と品質向上のポイント

④置きゴマ方式による微細部品型製作の工数削減

Before

微細加工の金型

金型の機構が複雑になり調整にも長い時間が必要になる

金型の設計では、製作する製品形状が複雑になればなるほど、スライド、キャビスライド、傾斜ピンなどの機構を用いての対応となります。それに伴い、型部品点数も数多く必要となり、金型も大きく、調整に時間がかかってしまいます。

After

置きゴマ方式の型を利用する

ある程度規格化された置きゴマを用いることで部品点数と工数を削減する

置きゴマ方式の金型は量産成形には不向きになりますが、部品点数、工数を大幅に削減することができます。この置きゴマ方式であれば、部品製作も必要最小限で済み、金型構造もシンプルであるため、精密で複雑な製品でも調整が簡単になります。

置きゴマ方式で工数削減

金型の設計では、基本的に成形品の形状が複雑になればなるほどスライド構造等の機構が複雑になり、部品点数や調整時間が増えてしまいます。置きゴマ方式に変更することで、部品点数、工数を大幅に減らすことができます。また、精密で複雑な製品でも調整を短時間で行うことができます。それにより工数の削減を実現することができます。