Ⅰ. 設計段階における工数削減と品質向上のポイント

③高精度部品におけるツメ形状設計のポイント

Before

微細加工の段取り工数

おもて面(1工程目)うら面(2工程目)だけでは加工出来ない部分が発生している

上記のような形状で角部に角が必要な場合、上下からの加工以外にも加工を行う必要があります。さらに、加工部品を立てて角部を出すために加工しなければならず、部品方向を変えた位置決めが必要になるため段取りの工数が増えてしまいます。

After

微細加工時の位置決め

可能ならばツメ裏から工具が入る穴形状を設計段階で設け、ツメ裏から加工する

図のようなツメ形状を設計する際には、設計段階でツメの裏から加工が可能になるような形状にしておくことで、部品の方向変更、位置決めの工数を削減することができ、加工コストを大幅に削減することができます。

微細加工の工数削減

図のような高精度部品のツメ形状で角の指定がある場合、上下からの加工に加えて横方向からの加工が必要になります。この場合設計段階でツメの裏から加工できるような形状に設計しておくことで、工数を削減でき、コストダウンにつなげることができます。