後藤精機 社員が語る今月のコラム
表面処理(メッキ、塗装)後の導通確保について
担当:K(プログラム)
第54回目となる、技術ニュースをお届け致します。
今回は、金属部品のメッキ、塗装後に導通を確保する方法についてお話し致します。
ここでの導通確保とは、電子回路、電子部品に電流が流れる様にするため、絶縁状態になっている表面処理の箇所を取り除く作業となります。
・非導電性の表面処理
アルミニウムにアルマイト処理・・・・・外観装飾、腐蝕防止、外観強度を上げるために使用されるメッキ処理です。
非鉄、金属に樹脂メッキ(コーティング) ・・・・外観装飾、絶縁、耐薬品性を上げるために行われるメッキ処理です。
非鉄、金属に塗装(塗料全般) ・・・・外観装飾、腐蝕防止、外観強度を上げるために使用される焼き付け塗装
・微導電性の表面処理
非鉄、金属にクロムメッキ外観装飾、腐蝕防止のために使用されるメッキ処理です。
弊社では、メッキ、塗装時にマスキングが困難な場合や最終の精度出しを兼ねた、処理剥がしの追加工を行います。
部品なので、多様な形状がありますが、3Dデータから専用治具の設計を行い、位置決めが出来る様に現物に合わせて制作します。
写真の様に導通が必要な箇所に追加工(メッキ剥がし)を行います。
一応、参考までに下記の様な導通のある表面処理もあります。
・導電性のある表面処理
非鉄、金属に化成処理 ・・・・・塗装前の下地処理、腐蝕防止のために使用されるメッキ処理です。
樹脂、非鉄、金属に金メッキ・・・・・外観装飾、導電性を上げるために使用されるメッキ処理です。
形状や精度は当然、満足頂ける部品を提供致します。
機能や必要な用途に合わせた部品製作を行えることも私達の強みです。
美観、摺動性、耐性、機能等もご相談頂ければ出来る限りご要望にお答え致します。
今回の技術ニュースも私たちの日々の取り組みをご紹介していますのでご覧ください。